自分に正直に生きることーーー映画『キャロル』

今日から公開の映画『キャロル』。ケイト・ブランシェットルーニー・マーラが出演。監督はトッド・ヘインズ。

 

あらすじは、デパートのおもちゃ売り場で働きながら、プロのカメラマンを目指すテレーズ(ルーニー・マーラ)と資産家の人妻キャロル(ケイト・ブランシェット)が

初対面の瞬間に惹かれあい、関係をどんどん深めてゆく、というストーリー。

 

舞台となる1950年代のアメリカでは、女性同士の恋愛自体が禁止されていたらしい。キャロルが心理療法士の元に通っている、という会話がある通り、女性が女性を好きになるのは、当時では病気のように扱われていたのだろう。そうした状況下でキャロルとテレーザズのように仲を深めていくのは、映画で描かれているよりも大変な障害があったと思う。だからこそ、テレーザの最後の行動は、これまでの自分との決別、勇気、覚悟を含んだ、とても重みのある決断であり、印象に残るシーンになっていた。

 

映画の最大の見どころは、ルーニー・マーラのかわいさ。それに尽きる笑。華奢な身体と東欧系の顔がとても美しい。最初から最後までルーニーから目が離せない。ストーリーの序盤で、レストランのメニューさえも自分で決められない、と自虐的に語っていたテレーズが、最後には自分の気持ちに正直に行動する、という成長ぶりにも注目。

 

 

映画を見た帰りに原作の小説を買ったので、こちらも楽しみだ。

 

キャロル (河出文庫)

キャロル (河出文庫)